18 7月 小谷里奈
雨露
作品解説
小谷里奈は、モチーフそのものよりも、周りの空気や情景に注目し、日常の些細な変化を自然のフォルムを手がかりに描いています。また、岩絵具の混食できない特性を活かし、パレット上ではなく画面上で混食を行う点描技法を採用しています。それは、液晶画面の原理と同じであり、絵具の鮮やかさが保たれます。こうした制作過程は、とりとめのないことに思いを馳せ、日記を書く行為にも似ています。
小谷里奈は、モチーフそのものよりも、周りの空気や情景に注目し、日常の些細な変化を自然のフォルムを手がかりに描いています。また、岩絵具の混色できない特性を活かし、パレット上ではなく画面上で混色を行う点描技法を採用しています。それは、液晶画面の原理と同じであり、絵具の鮮やかさが保たれます。こうした制作過程は、とりとめのないことに思いを馳せ、日記を書く行為にも似ています。
小谷里奈
Rina KOTANI
1984年東京都生まれ。2012年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画研究領域修了。日本画の画材で点描の技法を用いて制作している。彩鳳堂画廊での個展(2012、2017、2020)のほか、「日中国交正常化40周年記念展」(2012)、「第3回日本画の位相展」(2017)他、国内外にてグループ展多数。主な受賞は、TERRADA ART AWARD優秀賞(2014)、第1回石本正日本画大賞展大賞(2016)、第36回上野の森美術館大賞展優秀賞ニッポン放送賞(2018)他多数。