18 7月 山口 藍
みそひと草
作品解説
江戸時代の文化や風俗をもとに、琳派など様々な日本の美を継承しつつ、現代性を融合した新しい美人画を、オリジナルの支持たいを用いて繊細かつしなやかな描線で表現する作家です。「三十一文字」とは短歌・和歌の別称。本作は、そうして三十一の言の葉が集まっている様子を、人の姿に見立てた作品です。扇の側面には和歌が書き込まれています。これは明治神宮のおみくじ「おおみこころ」30首すべての中からお言葉を抜粋し、絡まる蔦や草のように表現されています。扇面作品の側面まで注意深くご覧ください。
江戸時代の文化や風俗をもとに、琳派など様々な日本の美を継承しつつ、現代性を融合した新しい美人画を、オリジナルの支持体を用いて繊細かつしなやかな描線で表現する作家です。「三十一文字(みそひともじ)」とは短歌・和歌の別称。本作は、そうして三十一の言の葉が集まっている様子を、人の姿に見立てた作品です。扇の側面には和歌が書き込まれています。これは明治神宮のおみくじ「大御心」30首すべての中からお言葉を抜粋し、絡まる蔦や草のように表現されています。扇面作品の側面まで注意深くご覧ください。
山口 藍
Ai YAMAGUCHI
1977年東京都生まれ。1995年女子美術大学芸術学部工芸科入学後、99年にニニュワークス結成。江戸時代の文化や風俗を下敷きに、遊女として暮らす少女たちを、独特の支持体を用い、繊細かつしなやかな描線で表現する。近年の主な展覧会に「Kamisaka Sekka: dawn of modern Japanese design」(ニューサウスウェールズ州立美術館、2012)、「大古事記展ー五感で味わう、愛と想像の物語」(奈良県立美術館、2014)、個展「今と古ゝに」(ミヅマアートギャラリー、2018)など。