18 7月 平井 武人 (H et H)
M3
作品解説
刻印されたモチーフは近年、平井武人が興味を示しているアルブレヒト・デューラーの《メランコリアⅠ》を解釈、再構成したものです。《メランコリアⅠ》は多様なモチーフで構成された世界が超絶的技巧で表現され、多義的な解釈を可能にしている名作です。その中で使用されているモチーフとフラクタル的イメージを重ね合わせた平井版《メランコリアⅠ》はまさに迷宮=フラクタルのような絵画であり、都心の小宇宙空間とも言うべき神宮の杜の一面をよく表しています。
刻印されたモチーフは近年、平井武人が興味を示しているアルブレヒト・デューラーの《メランコリアⅠ》を解釈、再構成したものです。《メランコリアⅠ》は多様なモチーフで構成された世界が超絶的技巧で表現され、多義的な解釈を可能にしている名作です。その中で使用されているモチーフとフラクタル的イメージを重ね合わせた平井版《メランコリアⅠ》はまさに迷宮=フラクタルのような絵画であり、都心の小宇宙空間とも言うべき神宮の杜の一面をよく表しています。
平井武人
Bujin Hirai
1964年生まれ。群馬県出身。東京藝術大学美術研究科修了。1988年兵藤忠明とH et H(アッシュエアッシュ)を結成。自身の写真を使った大型インスタレーションなどから始まり、書籍とIT技術を重ねた、知的な作品を多く発表。プロジェクトf450を個人で並行して行う。近年は個人プロジェクトもH et Hの作品として組み込んでいる。主な展覧会は、「ENTROPY」(東京藝術大学陳列館、1991)、「The Homeostasis」(レントゲン藝術研究所、1992)、「Theme: AIDS」(Henie Onstad Kunstinstitut、1993-1994)、「Closure」 (Axis Gallery、2002)、「f450 Number Book」(un petit GARAGE、2018)。