18 7月 小瀬村真美
枝垂れ芙蓉
作品解説
本作は作家の両親が日々手入れをしている庭で撮影され、同じ庭で梅雨の雨の日の弱い光を利用して、まる1日かけて現像された日光写真です。日の光の強さや湿度などによって浮かび上がる色や像の現れ方が変わり、同じ作品は二度とつくることができません。その偶然性やかけがえのない一瞬を私たちは大切にしているのでしょうか。めまぐるしく変化する日々の生活の中で、杜を100年守った美意識、そして100年後も守るべき美意識とは何かを考えさせられる作品です。
本作は作家の両親が日々手入れをしている庭で撮影され、同じ庭で梅雨の雨の日の弱い光を利用して、まる一日かけて現像された日光写真です。陽の光の強さや湿度などによって浮かび上がる色や像の現れ方が変わり、同じ作品は二度とつくることができません。その偶然性やかけがえのない一瞬を私たちは大切にしているのでしょうか。めまぐるしく変化する日々の生活の中で、杜を100年守った美意識、そして100年後も守るべき美意識とは何かを考えさせられる作品です。
小瀬村真美
Mami KOSEMURA
1975年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程(油画)修了。美術家。写真の加工や絵画の構図などを巧みに利用した映像 インスタレーションや写真作品を手がけ、国内外の美術展、映画祭で発表を続けている。2018 年には原美術館にて個展を開催。主な受賞は、野村美術賞 (旧野村賞)(2005)の他、2015年には五島記念文化賞を受賞し、2016〜17 年ニューヨークで海外研修。 東京藝術大学大学美術館、東京都現代美術館、群馬県立館林美術館、Asia Society Museum、Kuandu Museum of Fine Artsに作品収蔵。