17 7月 篠田太郎
石庭図
作品解説
かつて造園を学んだ経験のある篠田は、トレーシングペーパーに鉛筆で「せきてい図」を描きました。その造形は極めてミニマルであり、白木の額には神道的なイメージも漂います。基本的にせきていは15席で5つの石組を構成しており、せきていには黄金比や遠近法という西欧手法がとられていることでも知られます。古今東西に通底する美への意識が、せきていの姿にたしかに内包されているのです。
かつて造園を学んだ経験のある篠田は、トレーシングペーパーに鉛筆で「石庭図」を描きました。その造形は極めてミニマルであり、白木の額には神道的なイメージも漂います。基本的に石庭は15石で5つの石組を構成しており、石庭には黄金比や遠近法という西欧手法がとられていることでも知られます。古今東西に通底する美への意識が、石庭の姿にたしかに内包されているのです。
篠田太郎
Taro SHINODA
1964年東京生まれ。造園を学んだ後に作家活動を開始する。一貫して人間と自然の関わりを深く問う作品は、ドローイング、彫刻、ビデオ、 インスタレーションと多岐にわたり、国際的に高い評価を得ている。パブリックコレクションとして、森美術館、ルイヴィトン財団、日産自動車株式会社などに収蔵。Martin-Gropius-Bau(ベルリン、2019年)、シャルジャビエンナーレ (2017年)、シドニービエンナーレ(2016年)森美術館(東京、2010年)、広島市現代美術館(広島、2002年)など国内外の展覧会にも多数参加。 2020年には、さいたま国際芸術祭2020に参加予定。