「東北郷土芸能奉納公演〜鎮魂と祈り〜」      
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「東北郷土芸能奉納公演〜鎮魂と祈り〜」      

「東北郷土芸能奉納公演〜鎮魂と祈り〜」      

※本イベントは開催を延期させて頂くことになりました。
詳しくはこちらをご参照ください。

「東北郷土芸能奉納公演〜鎮魂と祈り〜」

東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の郷土芸能が結集し、3日間にわたり奉納演舞します。

[Information]

日時:2020年3月20日(金)〜22日(土)開催延期
会場:本殿、神宮会館、フォレストテラス明治神宮、参道
協力:(公社)全日本郷土芸能協会

[参加団体]

3月20日(金・祝)

① 「浦浜念仏剣舞(うらはまねんぶつけんばい)」(浦浜念仏剣舞保存会 岩手県大船渡市三陸町)「浦浜念仏剣舞(うらはまねんぶつけんばい)」
盆に死者供養で家々を回り念仏を唱えながら舞われています。武士などの面をつけ、鎧を模した衣裳をつけた踊り手が、地面を踏みしめるような舞をします。
東日本大震災では、面や太鼓など道具一式を流されましたが、全国からの支援を受けて再開、震災直後の百か日や盆で復活しました。若手や子供たちへの継承、様々な芸能団体との交流も活発に行っています。

② 「大沢虎舞おおさわとらまい」(大沢虎舞保存会 岩手県下閉伊郡山田町)大沢虎舞
虎をモチーフにした芸能で約300年の歴史をもっています。毎年8月第1土日に開催される山田町大沢の魚賀波間(ながはま)神社例大祭では、漁師の大漁祈願や安全を祈って荒々しく舞われます。山田町や釜石市の虎舞のルーツともされ、江戸時代の劇作家近松門左衛門の「国姓爺合戦(こくせんやかっせん)」の一節「和藤内(わとうない)の虎退治」や、「刺し鳥舞」という滑稽な舞も演じられます。小中高生や女性も積極的に参加している芸能です。

③「金津流横浜獅子躍(かなつりゅうよこはまししおどり)」(金津流横浜獅子躍保存会 神奈川県)金津流横浜獅子躍
岩手県奥州市に200年間伝わる「金津流梁川獅子躍(かなつりゅうやながわししおどり)」から伝授され、横浜で活動する団体。鹿をモチーフにした芸能で供養、悪魔退散、五穀豊穣を願い踊られます。背中に背負った長い「ササラ」は神の依代で、そこに降りた神を獅子頭に宿し、ササラで大地を清めながら、太鼓とともに8頭で唄い踊ります。大船渡市の金津流浦浜獅子躍は浦浜念仏剣舞と同地区で継承されており、金津流横浜獅子躍とは同門です。

④「二子流東京鬼剣舞(ふたごりゅうとうきょうおにけんばい)」(二子流東京鬼剣舞 東京都)二子流東京鬼剣舞
岩手県北上市に伝わる「二子鬼剣舞」から伝授を許され、東京で伝える団体。「鬼剣舞」という芸能は、鬼のような激しい顔の仏を表した面をつけ、刀を振りかざしながら足を踏み込むように踊ります。先祖供養として盆に念仏を唱えながら踊られるほか、毎年夏に行われる北上みちのく芸能まつりにも参加しています。
東日本大震災後は、被災地を訪れて供養の踊りを行うなど、支援にたずさわりました。

3月21日(土)

①「請戸の田植踊(うけどのたうえおどり)」(請戸芸能保存会 福島県双葉郡浪江町)請戸の田植踊(うけどのたうえおどり)
苕野(くさの)神社の安波(あんば)祭で豊漁・海上安全・豊作を祈って子供たち中心の田植踊が奉納されてきました。東日本大震災の津波により地区は壊滅、また全町が福島原発の警戒区域になり、県内外で避難生活を余儀なくされました。しかし、避難中の田植踊の師匠を中心に活動を再開し、明治神宮にて2012年「明治天皇百年祭」、2014年「昭憲皇太后百年祭」への奉納を行うなど、浪江の人々の絆を繋ぐ象徴として活動を続けています。

②「小野大倉獅子舞(おのおおくらししまい)」(小野大倉獅子保存会 福島県田村郡小野町)小野大倉獅子舞(おのおおくらししまい)
陸前塩竃神社(今の宮城県塩釜市)参詣に由来する角膳を頭にして獅子を舞ったのがはじまりとされるように、獅子頭が角ばっているのが特徴的です。雄獅子8、雌獅子1の計9頭、それに「ささら振り」が2人加わって、小野町の中心部小野新町(おのにいまち)にある塩竃神社の秋の例大祭で舞われます。福島県指定無形民俗文化財。

③「寺崎のはねこ踊り(てらさきのはねこおどり)」(和光学園、狛江きんたの会 東京都)
和光学園の二つの小学校(和光小学校、和光鶴川小学校)は各学年で日本の伝統的な民俗舞踊を授業で練習し、秋の祭りで発表をしています。3年生は宮城県の豊年満作を祈願する「寺崎のはねこ踊」を取り上げています。毎年9月には地元の祭りに有志で参加し、保存会から直接指導を受けてきました。2012年からは、石巻市内の被災地も訪問し、犠牲になられた方から話をお聞きしています。狛江きんたの会は東京狛江地区で活動している、子どもを中心とした和太鼓と民舞のサークルです。昨年から、演目の一つとして「寺崎のはねこ踊」に取り組んでいます。今回は和光学園と狛江きんたの会の合同チームで、子どもたち中心のお囃子と踊りで寺崎のはねこ踊を発表します。

「寺崎のはねこ踊り(てらさきのはねこおどり)」

「寺崎のはねこ踊り(てらさきのはねこおどり)」

④「大室南部神楽(おおむろなんぶかぐら)」(神楽乃朋友 埼玉県)
埼玉県入間市を拠点として、宮城県石巻市北上町に伝わる「大室南部神楽」に取り組む愛好団体。大室南部神楽は、東日本大震災による津波で衣装や道具の一切を失いましたが、多くの支援によって復活。避難などによって離れ離れになった地域の心のよりどころとなりました。復興支援のため現地を訪れた当会ですが、逆にこの神楽に魅了され、度々現地に通って習得しました。現在も年に数回現地を訪問し、指導を受けています。南部神楽は岩手県南から宮城県北の内陸を中心に伝承される神楽で、踏み、跳ね、旋回を伴う激しい所作が特徴です。また、神話をはじめ地域の伝説などを演じる劇神楽も特筆されます。

⑤「二子流東京鬼剣舞(ふたごりゅうとうきょうおにけんばい)」(二子流東京鬼剣舞 東京都)

 

 

 

 

3月22日(日)

①「雄勝町伊達の黒船太鼓(おがつちょうだてのくろふねたいこ)」(雄勝町伊達の黒船太鼓保存会 宮城県石巻市雄勝町)
震災で大きな津波被害を受けた雄勝町で、和太鼓と獅子舞を継承しています。同地区に伝わる「法印神楽(ほういんかぐら)」や獅子舞の継承者と交流しながら創作し、地域に根差した郷土芸能として認識されています。東日本大震災では太鼓など一式を流されましたが、雄勝中学校とともに古タイヤを使った「復興輪太鼓」の製作や、対外的なよびかけによって再開し、復活を果たしました。

② 「寺崎のはねこ踊り(てらさきのはねこおどり)」(寺崎のはねこ踊保存会 宮城県石巻市)
豊作を喜ぶさまを踊り跳ねて表した踊り。扇子を持って太鼓や笛にあわせて踊る芸能は全国的にも珍しいものです。都内小学校などでも学校の教材として取り組まれており、また伝承地石巻市桃生町は震災の後方支援地として、被災者を支援しました。

 

③「大室南部神楽(おおむろなんぶかぐら)」(神楽乃朋友 埼玉県)

 

④「金津流横浜獅子躍(かなつりゅうよこはまししおどり)(金津流横浜獅子躍保存会 神奈川県)