30 11月 神宮の杜 野外彫刻展「天空海闊(てんくうかいかつ)」
「天空海闊(てんくうかいかつ)」とは、果てしなく続く空、快晴の空へ向かって、大らかに広がることを意味します。
日本を代表する神社仏閣として知られる明治神宮の特徴の一つに、圧倒的な自然が溢れる70万平方メートルの内苑・外苑があります。現在、緑豊かな都会のサンクチュアリとして親しまれているこの神宮の杜ですが、実は100年前につくられた人工の杜であることはあまり知られていません。当時の森林学や造園学、都市工学を採り入れながら、持続可能な自然と都市づくりを念頭に、日本全国から集まった若者たちによる奉仕活動で造られたのです。この事実をもう一度、展覧会をとおして見直すことは、次の100年の自然と都市、そして芸術のあり方を考えるうえで有益となるでしょう。
今回、この神宮の杜を舞台に、はじめての野外彫刻展を開催します。
展示される現代アートの野外彫刻作品は、4人のアーティストが何度も明治神宮を訪問し、設置場所に足を運び、明治神宮の歴史や文化を理解し、尊敬や畏怖の気持ちを持って制作したものです。杜の中にひっそりと置かれた芸術作品は杜の木々と対峙し、呼応します。神宮の杜の中で、新しい芸術作品との出会いをお楽しみください。
[Information]
日時:2020年3月20日(金)~12月13日(日)
オープン時間:明治神宮開園時間に準ずる
会場:明治神宮 内苑
出品作家